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DNA遺伝子やiPS細胞をはじめとする先端医療の分野を支えるのは、何も化学者だけではありません。そこには物流業者の努力もあるのです。
実は、以前は細胞輸送にはクール宅急便が利用されていましたが、そもそもこれは食品の腐敗防止のためのシステムであり、必ずしも生細胞に見合ったものではありませんでした。クール宅急便の温度管理レベルでは、配送ルートの影響や季節要因などの影響を考えれば不十分だったのです。
そのため、物流業者は温度バリエーションや専門教育をドライバーに施すことで、細胞品質劣化を最小限に抑えるものとして細胞の輸送(細胞定温輸送・凍結細胞輸送)を可能にしました。
日本のテクノロジーはこういった物流分野でも行かされ、様々な不可能を可能にしているのです。
こういった品質の高いテクノロジーがあるにもかかわらず、日本の研究予算は極端に少なく、世界的に非常に遅れていると言われることもあります。
研究者たちは資金難にあえぎ、有能な人も研究費集めに必死です。
日本人による世紀の大発見であるiPS細胞研究も、すでに商品開発に全力をあげているアメリカが莫大な利益を得ることになるといわれています。
すばらしい日本のテクノロジーや研究技術をしっかりバックアップできる国になってほしいと心から願います。